[ドバイ/ワシントン 7日 ロイター] - トランプ米大統領は7日、イラン情勢を巡り「今夜、一つの文明が滅びる」可能性があると警告し、米東部夏時間午後8時(日本時間8日午前9時)に設定した期限までに交戦終結案に合意するよう改めて求めた。
トランプ大統領は交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「文明全体が今夜滅び、二度と復活することはないだろう。そうなってほしくはないが、おそらくそうなる」と警告した。
同時に「今や完全な政権交代が実現し、これまでとは異なる、より賢明で過激ではない思想が優勢となった今、革命的に素晴らしいことが起こるかもしれない」とし、「今夜、世界の長く複雑な歴史の中で最も重要な瞬間のひとつが訪れる」とも述べた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は関係筋の話として、トランプ氏の警告を受け、イランが米国との直接的な連絡を遮断したと報じた。仲介国を通した間接的な協議は続けられているという。
<協議>
イランのモガダム駐パキスタン大使はXへの投稿で、戦闘停止に向けたパキスタンの「前向きかつ建設的な」取り組みが「重大で微妙な」段階に差し掛かっていると述べた。
イラン高官は、米国との恒久的な和平に関する協議に向けて前提条件を設定したと明らかにした。攻撃の即時停止、攻撃が繰り返されないことの保証、損害に対する補償が含まれるという。
さらに、米国が「圧力による降伏」を要求し続ける限り、イランが柔軟な姿勢を示すことはないと言明。状況が悪化すればイランの同盟勢力が紅海とアデン湾を結ぶイエメン沖の要衝バベルマンデブ海峡を封鎖すると警告した。
<戦闘継続>
米軍はトランプ氏が設定した期限を前に、イランへの攻撃を激化し、鉄道や空港、石油化学プラントなどが標的となった。イランの原油輸出の要衝であるカーグ島にある標的への攻撃も行われた。
これに対し、イランの革命防衛隊(IRGC)は、サウジアラビアのジュベイル工業都市の石油化学施設を攻撃したと発表。国営石油大手サウジアラムコと米化学大手ダウ合弁施設や米エクソン・モービルが保有する施設などを「中距離ミサイルと自爆型ドローンで攻撃した」とし、イランが依然として報復攻撃能力を持っていることを示した。
イスラエルは、イランの鉄道線路や橋梁を標的に新たな攻撃を開始。ネタニヤフ首相は、IRGCが工作員、武器、原材料の輸送に使用していたと主張したが、証拠は提示しなかった。イスラエル政府はソーシャルメディアへの投稿で、鉄道などに近づかないようイラン国民に警告した。