[ 8月12日 ロイター] - 株式・暗号取引プラットフォームのeToro ETOR.O は火曜日、新たな関税によるマクロ経済の不確実性にもかかわらず、個人投資家が堅調なリスク選好を維持したため、第2四半期の利益でウォール街の見方を上回った。
eToroの株価は、決算後のプレマーケット取引で1%近く上昇した。
今年に入り、米国株式市場の上昇や暗号通貨やハイテク株などの高リスク資産への関心の再燃を背景に、個人投資家の取引活動は好調に推移している。
アナリストによると、地政学的な緊張や貿易政策の変化によるボラティリティは、個人投資家を抑止することはほとんどなく、彼らは市場の変動を素早く利用し、「ディップを買う」機会を探しているという。
暗号資産からの収益コストとマージン金利費用を差し引いた純貢献額は、主に取引活動の増加により、前年同期比26%増の2億1,000万ドルに急増した。
新時代のフィンテック・プラットフォームは近年、ウォール街の既存企業の優位性を削ぎ落とし、低手数料、洗練されたモバイル・アプリ、幅広い資産へのアクセスで、テクノロジーに精通した若い投資家を魅了している。
eToroの発表によると、入金済み口座(入金済みの顧客を指す)は第4四半期に14%増の363万口座に達した。
利用しやすい取引アプリ、不安定な値動き、安定した市場ニュースの流れが組み合わさることで、リテール・エンゲージメントが高く保たれ、これらのプラットフォームが成長を維持するのに役立っている。
金融テクノロジー企業の管理資産は前年比54%増の175億ドル。
同社は5月に米国で新規株式公開を果たし、市場予想レンジを上回る価格設定により株価は急騰した。前場は公開価格を約6.3%上回る水準で終了した。
eToroは、6月30日に終了した3ヶ月間において、一株当たり56セントの調整後利益を計上した。LSEGがまとめた予想によると、アナリストの平均予想は50セントだった。