
[13日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは13日、世界の石油需要が昨年の日量1億0350万バレルから2040年には同1億1300万バレルに増加する流れが続くとの見通しを示した。エネルギー需要拡大に加え、低炭素関連の技術とインフラがなお課題を抱えているためだ。
ゴールドマンはノートに「2025-30年は年間平均で日量90万バレルのしっかりした需要の伸びが想定され、その後40年までに伸びは同10万バレルへ鈍化する」と記した。
需要見通しがコンセンサスより高い理由として、技術的な制約からジェット燃料と石油化学製品の代替が限られる点や、30年以降に車両用燃料需要がピークを過ぎた後でも、エネルギー需要の伸びが脱石油化の進展を上回ることを挙げた。
また人工知能(AI)主導による40年までの成長拡大が、間接的な日量300万バレルの需要押し上げ要因になるとみている。
一方で低炭素技術のより急速な発達と景気後退の可能性を需要の下振れリスクとして指摘した。