Jarrett Renshaw Gram Slattery
[ワシントン 23日 ロイター] - 米ホワイトハウスは国家安全保障会議(NSC)に設置されたサプライチェーン強化に特化した部局の責任者として、元鉱山会社幹部であるデビッド・コプリー氏を任命した。関係筋3人が明らかにした。
コプリー氏は今年国家エネルギー支配評議会(NEDC)の鉱業担当トップに選ばれていたが、今回の人事でNSCの上級ディレクターに就任した。同氏はNSCで米国のサプライチェーン強化と重要鉱物へのアクセス拡大に重点を置く。
NSCの上級幹部に鉱業専門家を起用した今回の決定は、重要鉱物を巡る競争で中国に対抗し主導権を握ろうとするトランプ政権の姿勢を反映している。
ホワイトハウス当局者はコメント要請には応じなかったが、コプリー氏がNSCの「国際経済」部門を監督すると述べた。同氏の正確な役職名は現時点では明らかになっておらず、NEDCを正式に退任したかどうかも不明だ。
コプリー氏は海軍予備役の情報将校で、トランプ政権の1期目には国務省でイラク関連の問題を担当した。最近まで産金大手ニューモントNEM.Nで戦略開発の役職に就いていた。