
[ 11月3日 ロイター] - イーストマン・ケミカルEMN.Nは月曜日、年間利益がアナリスト予想を下回るとの見通しを示し、関税関連の不透明感の中で個人消費が慎重であることを示唆し、同社株は取引延長で3%以上下落した。
ドナルド・トランプ米大統領によるほとんどの輸入品に対する関税は、世界の化学企業にとって難題となっており、生産コストの上昇と需要の低迷により戦略の見直しを促している。
LSEGがまとめたデータによると、イーストマン・ケミカルは2025年の調整後の利益を、アナリストの平均予想である1株当たり5.77ドルに対し、5.40ドルから5.65ドルになると予想している。
テネシー州キングスポートに本社を置く同社は、第3四半期の利益予想も下回った。
調整後ベースでは1株当たり1.14ドルで、アナリストの予想は1.16ドルであった。
マーク・コスタ最高経営責任者(CEO)は声明で、「第3四半期は、通常の季節性と、消費者環境が弱まる中で関税リスクを回避するために準備された在庫を顧客が解消したことにより、受注の鈍化を実感した」と述べた。
イーストマンは、この購入前在庫の大半が年末までに枯渇すると見込んでいる。
イーストマンの化学製品は建設、農業、自動車分野で使用されており、2025年には営業キャッシュフローが10億ドルに近づくと予想している。