Tristan Veyet Johann M Cherian
[ 9月10日 ロイター] - スペインのファストファッション大手インディテックスが売上高が回復していると発表し、ウェゴビーメーカーのノボ・ノルディスクが人員削減やその他の改革により年間約12億6000万ドルの経費削減を計画していると発表したことを受け、欧州株は水曜日に上昇した。
汎欧州市場であるSTOXX600.STOXXは、0822GMT時点で0.5%高の555.55ポイントと、2週間ぶりの高値近辺で推移している。
小売業.SXRPは2.6% 上昇し、セクター別上昇率トップとなった。インディテックス ITX.MCは、 数カ月にわたって需要が低迷していたが、8月1日から9月8日の間に売上高が (link) 、7% 上昇したと発表 した。
ノボ・ノルディスクNOVOb.COの株価は、デンマークの会社 (link)、 同社が減量薬市場で競争力を維持するのに苦労しているため、 従業員の約11.5%を削減する可能性があると述べた後、約2.6%上昇した。
より広範なヘルスケア・セクター.SXDPは0.5%上昇したが、今年に入って3%以上下落している。
「ステート・ストリート・マーケッツのエクイティ・リサーチ・ヘッド、マリヤ・ヴェイトマネ氏は、「このセクターには根本的な問題があり、ノボ・ノルディスクはマージンの減少に対処しようとしている。
一方、フランスのCAC40 .FCHI は、エマニュエル・マクロン大統領が 火曜日、 忠実派で元国防相の セバスチャン・ルコルヌ氏 ( (link) )を2年足らずで5人目となる首相に 任命したため、0.8%上昇し2週間ぶりの高値となった。
同国の最近の政権は、債務に汲々とする財政支出を抑制する計画をめぐって結束に苦慮しており、投資家は金曜日に格付け会社フィッチが同国の信用状態について下す評決に身構えている。
また、オラクルORCL.Nが クラウド受注が5兆ドル ( (link) )を超えると予想したことから、ドイツのソフトウェアメーカーSAPSAPG.DEは2.4%高、 オランダのASMLASML.ASは1%高と なった。オラクルORCL.Nは市場前取引で28% 急騰した 。
ウクライナ西部でロシアが広範囲に攻撃している最中に、 ポーランドが 領空に侵入した無人機 ( (link) )を撃墜した ことで、不透明感が広がった。
ポーランド株.WIG20は1.2%下落したが、欧州の防衛関連株.SXPAROは1.3%上昇した。
その他では、フランスの鉄道メーカー、アルストム.ALSO.PAが 米NJトランジットと11億7000万ドルの取引( (link) )を 結んだ ことで7.1%上昇した 一方、スペインの美容会社、プーチ.PUIGb.MCが 上半期決算 ( (link) )を発表した ことで6.1%下落した。
木曜日には欧州中央銀行の金融政策決定が予定されて おり、エコノミストは変更なしと予想している。しかし、それよりも注目されるのは、 米国のインフレ・ データの発表だろう。
(ドル=6.3725デンマーク・クラウン)