Savyata Mishra
[ 8月27日 ロイター] - アバクロンビー&フィッチANF.Nは2日、ホリスター・ドレスやデニム・ジーンズの旺盛な需要に牽引され、値上げにもめげずトレンディなアパレルへの出費を優先する買い物客により、年間売上高予想を上方修正した。
デニム・ジーンズの平均価格が 100 ドルのアパレル小売業者は、富裕層の女性買い物客をターゲットにすることで、その名を冠したブランドとホリスター・ブランドの成長を牽引してきた。
ビルケンシュトックBIRK.Nのサンダルやバガブーのベビーカーのような嗜好品への (link) の堅調な支出が示すように、米国の裕福な買い物客は今のところ値上げにほとんど抵抗を示していない。
ジェフリーズのアナリスト、コリー・ターロウ氏は、「アバクロの業績は、消費者が、特にブランド・エクイティとトレンドの関連性が強いプレミアム・アパレルに投資する意欲を持ち続けていることを示している」と述べた。
しかし、ベトナム、インドネシア、カンボジア、インドなどの国々に対する関税の引き上げにより、今年は9000万ドルのコスト増になるとアバクロは警告している。アバクロは5月、関税の影響をある程度緩和した上で、5,000万ドルのコスト増を見込んでいた。
ドナルド・トランプ米大統領の貿易政策は、ラルフ・ローレン (link) RL.N やコーチのハンドバッグを所有する (link) タペストリー TPR.N など、他の小売業者のマージンも圧迫している。
アバクロンビーは関税による打撃を緩和し、成長計画を支えるために在庫レベルを厳しく管理すると、同社幹部は決算後の電話会議で述べた。
アバクロの2025年度の売上高は、従来予想の3%から6%増から、5%から7%増になると予想。
一株当たり年間純利益は、従来予想の9.50ドルから10.50ドルに対し、10ドルから10.50ドルとなる見通し。
第2四半期の予想も上回ったため、同社の株価は不安定な取引で約1.5%上昇した。株価は今年に入って約33%下落している。
LSEGが集計したデータによると、8月2日に終了した四半期の純売上高は12億1000万ドルで、アナリストの平均予想12億ドルと比較した。
調整後の利益は1株当たり2.32ドルで、予想の2.30ドルを上回った。