Zaheer Kachwala
[ 8月25日 ロイター] - トーマ・ブラボーは、ベリント・システムズVRNT.Oを負債を含めて20億ドルで買収すると月曜日に発表した。これは、プライベート・エクイティ企業が不確実な経済を乗り切るためにAIに賭ける傾向が強まる中、最新のソフトウェア買収となる。
ソフトウェア企業は、関税や不安定な顧客消費に圧迫される経済において、人工知能の採用と経常収益が回復力のあるマーカーであることが証明され、有力な買収ターゲットとして浮上している。
今回の合意に基づき、ベリントの株主は1株当たり20.50ドルを現金で受け取る。ロイターの計算によると、この買収提案は、交渉が最初に報じられる前の6月30日の株価終値に対して4.2%のプレミアムを意味し、12億3000万ドルの株式取引額を意味する。
ベリントの株価は1.2%安の20.23ドルで、様々なチャネルやデジタル業務における顧客とのやり取りを整理、管理、改善するためのAIを搭載したプラットフォームを企業に提供している。
ベリントの株価は、強い競争と過去2四半期の収益減少に圧迫され、今年に入ってから25%も値を下げている。
それでも、一部のアナリストは、ベリントがAIボットに注力することで、企業顧客が自動化と効率化に投資し、需要が高まると予想している。
「データとAIを活用した顧客体験の自動化という点で、これらの組織は密接に連携しており、トーマ・ブラボーはすでにこの市場に多大な投資を行っているため、これは両社にとって戦略的な動きであったと考えられる」と、ウェドブッシュのアナリストはメモの中で述べている。
3月31日時点で約1840億ドルの運用資産を持つトーマ・ブラボーは、ソフトウェアに特化した投資家としては世界最大級だ。このプライベート・エクイティ・ファームは、530社以上のソフトウェアおよびテクノロジー企業を買収または投資している。
今月初めには、人事ソフトウェア・プロバイダのデイフォースDAY.Nを買収するため、120億ドルの取引に調印した((link))。
今回の取引は、ベリントの今年度末までに完了する予定である。