
Jaspreet Singh
[ 8月21日 ロイター] - インテュイットINTU.Oは木曜日、同社のマーケティング・プラットフォームであるメールチンプの業績不振が響き 、第1四半期の収益がアナリスト予想を下回ると予想し、株価は 取引の延長で6%近く下落した。
同社は 、税務申告ソフト「ターボタックス」、個人向けファイナンス・ポータル「クレジット・カルマ」、会計ソフト「クイックブックス」などの製品を提供している 。
メールチンプは2021年に買収され、インテュイットのグローバル・ビジネス・ソリューションズ部門に属しているが、第4四半期の売上はわずかに減少したという。
サンディープ・オージュラ最高財務責任者(CFO)はロイターに対し、メールチンプは短期的には成長の足かせとなるが、同社は現在取り組みを進めており、年末までには業績が回復する見込みだと述べた。
「小規模ビジネスがメールチンプの糧となっている」とオージュラ氏は述べ、「少し使いにくい」と感じており、それが顧客維持と拡大に悪影響を及ぼしていると付け加えた。
インテュイットは、クイックブックス・デスクトップ・ライセンスからサブスクリプションへの移行をほぼ完了し、クイックブックス・オンラインとの価格差を縮めた。
Mailchimpを除いた収益の伸び鈍化は、特にデスクトップにおいて、2026年度に予定されている値上げの寄与が低いためだという。
AIエージェント(ユーザーに代わってアクションを起こすことができるシステム)のクイックブックス・ポートフォリオへの投入に伴い、インテュイットは先月、クイックブックス・オンラインとペイロールのサブスクリプション・サービスも値上げした。
「価格改定を行うたびに、私たちは保守的すぎたことに気づきますが、顧客の減少は私たちの予想を下回る結果となりました」とオジュラ氏は述べた。
LSEGがまとめたデータによると、インテュイットは2026年度の売上高を210億ドルから219億9,000万ドルと予想しており、アナリストの平均予想211億2,000万ドルとほぼ一致している。
年間調整後 一株当たり利益予想は22.98ドルから23.18ドルで、こちらも予想の23ドルとほぼ一致した。
同社の第1四半期の売上成長率予想は14%から15%で、予想の16.1%増を下回った。
第4四半期の調整後1株当たり利益は3.05~3.12ドルと予想され、予想の3.07ドルを下回った。
第4四半期の売上高は20%増の38億3,000万ドルで、予想の37億5,000万ドルを上回った。調整後EPSも2.75ドルで、予想の2.66ドルを上回った。
さらに、インテュイットの取締役会は新たに32億ドルの自社株買いを承認し、買い戻し権限の総額は53億ドルに増加した。