[ 8月21日 ロイター] - 人事ソフトウエアのデイフォースDAY.Nは木曜日、バイアウト会社のトーマ・ブラボーが負債を含めて123億ドルで非公開化すると発表した。
この買収提案は、買収交渉のニュースが最初に報道された8月15日の株価終値に32.4%のプレミアムを乗せたものである。
ロイターの計算によると、デイフォースの株主は1株当たり70ドルの現金を受け取ることになり、株式価値は111億8000万ドルとなる。
ソフトウェア・セクターは、 (link) 労働市場の悪化、貿易関税、不規則な支出によって重くのしかかる経済において、回復力のあるサブスクリプション・サービスと定期的な収入により、投資対象として浮上してきた。
デイフォースの株価は、同業他社を下回り、今年に入ってから約7%下落した後、取引開始直後に約2%上昇した。
昨年、セリディアンHCMホールディングから社名を変更した同社は、この業界で強力な競争に直面しており、企業はより大規模な事業を展開する老舗企業を選好している。
近年、人的資本管理業界では、AIを活用したシングルプラットフォーム・ソリューションへのシフトを示唆する買収が相次いでおり、クライアントに提供するツールの統合と強化を目的としている。
PaychexPAYX.Oは年初にライバルのPaycorを41億ドル((link))で買収すると発表し、Automatic Data Processingは昨年、WorkForce Softwareを約12億ドル((link))で買収した。
アブダビ投資庁の子会社からの少数株主出資を含むこの取引は、来年初めに完了する予定だとデイフォースは述べている。
アナリストらは、買収によってデイフォースの負債が軽減される一方、トーマ・ブラボーの懐の深さは、同社がAI開発を加速させ、国際的に拡大するのに役立つだろうと述べている。
3月31日時点で約1840億ドルの運用資産を持つトーマ・ブラボーは、ソフトウェアに特化した投資家としては世界最大級だ。このプライベート・エクイティ・ファームは、530社以上のソフトウェアおよびテクノロジー企業を買収または投資している。