Zaheer Kachwala
[ 8月20日 ロイター] - 人事ソフトウェア会社のデイフォースDAY.Nは水曜日、プライベート・エクイティ会社が不透明な経済の中で成長ドライバーとしてソフトウェアに注目する中、一株あたり70ドルでトーマ・ブラボーに買収される方向で協議を進めていると発表した。
デイフォースの株価は取引開始直後に 約3%上昇した。
ロイターの計算によると、この買収提案は、買収交渉が最初に報じられる前の8月15日の株価終値に32.4%のプレミアムを乗せたもので、買収額は111億8000万ドルになる。
トーマ・ブラボーは、貿易関税と不規則な支出に圧迫される経済状況において、人工知能ソフトウェアの構築と経常収益の回復力に賭けている。
「デイフォースは、割安な公開企業であることから解放され、ウォール街の四半期ごとの圧力に左右されずに投資と成長を行う柔軟性を得る。Thoma Bravoは、安定したキャッシュフロー、AIの可能性、業務改善の余地を持つ強力なSaaS資産を確保する」とeMarketerのアナリスト、ジェレミー・ゴールドマンは語った。
人的資本管理市場は、労働市場悪化の兆しがある中、大手企業が自社製品を強化し市場シェアを獲得するために中小企業を買収し、大幅な統合が行われている (link)。
PaychexPAYX.Oは年初、ライバルのPaycorを41億ドル((link))で買収すると発表し、Automatic Data Processingは昨年、WorkForce Softwareを約12億ドル((link))で買収した。
サード・ブリッジのTMT部門グローバル・セクター・リードであるスコット・ケスラー氏は、「PaychexとPaycorの買収後、ディールはさらに活発化すると予想されていたかもしれないが、4月にドナルド・トランプ米大統領が関税を発表したことで、参加者は様子見になった可能性がある」と述べた。
デイフォースは、取引の合意に達するかどうかの確証はないと述べた。
ソフトウェア・プラットフォームを通じて人的資本管理と給与計算サービスを提供する同社は、今年に入り株価が9%以上下落し、同業他社を下回っている。