[15日 ロイター] - LSEGリッパーのデータによると、13日までの週に米国株ファンドへ流入した資金は差し引きで87億7000万ドルに上った。前週の純流出額138億9000万ドルの一部を取り戻した形だ。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げするとの期待や、米中両国による追加関税の一部停止延長合意が市場心理を上向かせた。
新たなFRB理事の指名と、12日に発表された消費者物価指数(CPI)の落ち着いた内容を受け、9月利下げ観測が高まった。
こうした中で、前週が70億ドルの売り越しだった大型株ファンドは44億9000万ドルの買い越しに転じ、小型株ファンドも2億9600万ドルの買い越しになった。中型株ファンドは4億7200万ドルの売り越しだった。
セクター別では、アップルAAPL.OがiPhoneへの関税回避に向けて対米追加投資を発表した影響で、ハイテクへの純流入額が33億5000万ドルと週間ベースで4年半ぶりの高水準を記録。通信サービスとヘルスケアはそれぞれ7億3300万ドルと5億5700万ドルの純流出となった。
米債券ファンドは17週連続の純流入で、累計流入額は68億7000万ドル。
一般国内課税債ファンドは買い越しが15億7000万ドルと過去6週間で最大になったほか、中短期投資適格債ファンドと中短期政府債ファンドもそれぞれ25億2000万ドルと17億ドルの買い越しだった。
マネー・マーケット・ファンド(MMF)は買い越し規模が前週の788億5000万ドルから250億4000万ドルに縮小した。