Nikhil Sharma Pranav Kashyap
[ 8月6日 ロイター] - 米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに対する楽観的な見方が市場を浮揚させ、投資家が企業業績の新たな波を評価したため、ウォール街は水曜日も堅調なスタートとなった。
米国東部時間午前8時15分現在、S&P500種E指数EScv1は7.25ポイント(0.1%)高、ナスダック100種E指数NQcv1は14.5ポイント(0.06%)高、ダウE指数YMcv1は103ポイント(0.23%)高だった。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズAMD.Oは、投資家がより高い成長を期待していた人工知能チップ分野であるデータセンターからの (link)、期待はずれの収益を報告したため、市場前の取引で5.4%下落した。
AIサーバーメーカーのスーパーマイクロSMCI.Oも (link)、第4四半期の収益予想を下回り、株価は17%急落した。ライバルのデル・テクノロジーズDELL.Nは3%、HPエンタープライズHPE.Nは1.4% 下落した。
ウーバーUBER.Nは、200億ドルの自社株買いプログラムを発表 し、第3四半期の売上高がウォール街の予想を上回ると予想したため、 1.3%上昇した。
ウォルト・ディズニーDIS.Nは (link) 、予想を上回る 四半期決算を 発表 し、通期業績見通しを引き上げたが、株価は2.2%下落した。
エアビーアンドビーABMB.O、ドアダッシュDASH.O、リフトLYFT.Oは市場終了後に決算を 発表する。
米貿易戦争がヤム・ブランズYUM.N、キャタピラーCAT.N、マリオットMAR.Oの四半期決算に与えた打撃や、一連の弱い経済データが、火曜日のウォール街を下押しした。
HSBCアメリカズの株式戦略責任者であるニコル・イヌイ氏は、「関税や規制の変更にさらされやすいセクターでは、業績がマイナス修正され、ガイダンスも弱くなっている」と述べた。
「第3四半期にはより大きな打撃が予想される」「関税圧力と景気低迷を反映して、下半期には収益の伸びが鈍化する」と述べた。
火曜日のデータでは 、 (link) 米国のサービス部門の活動が7月に予想外に失速し、トランプ政権による関税関連の企業への負担が浮き彫りになった。
この後退は先週の雇用統計に続くもので、雇用者数の伸びの鈍化と前月の下方修正を示し、労働市場の弱体化への懸念を煽った。
その結果、トレーダーは9月のFRB利下げに大きく賭けており、CMEグループのFedWatchツールによると、そのオッズは先週のわずか46.7%から89.4%に急騰している。トレーダーはまた、2025年末までに少なくとも2回の利下げに賭けている。
トランプ大統領の関税の脅威が和らぐ兆しはない。トランプ大統領は火曜日、医薬品の輸入品に少額の関税((link))を課した後、1、2年後に3桁の税率に引き上げると発表した。
トランプ大統領はまた、「来週かそこら」のうちに半導体とチップに新たな関税を課す計画を発表した。
さらに不透明感を増しているのは、トランプ大統領は、 (link) 退任するアドリアナ・クグラーFRB総裁の後任候補を週内に決定する一方、ジェローム・パウエルFRB議長の後任候補を4人に絞り込んだと述べたことだ。
クラウド・ネットワーキング企業のアリスタ・ネットワークスANET.Nは、アナリスト予想を上回る (link)、11.1%上昇した。
マクドナルドMCD.Nは、ハンバーガー・チェーンが 手頃な価格の食事オプションへの需要に支えられ、第2四半期の世界既存売上高が (link) の予想を上回った ことから、3.6%上昇した。
サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁、ボストン連銀のスーザン・コリンズ総裁、FRB理事会のリサ・クック総裁がこの後講演する予定。