[ソウル 7月31日 ロイター] - ドナルド・トランプ米大統領((link))が貿易協定の一環として、米国が自動車を含む韓国からの輸入品に15%の関税を課すと発言したことを受け、韓国の自動車メーカーである現代自動車005380.KSと起亜自動車000270.KSの株価は木曜日に下落した。
この合意により自動車関税は25%から引き下げられるが、韓米自由貿易協定下で韓国の自動車メーカーが日本のライバル企業に対して享受していた2.5ポイントの関税優遇措置は撤廃される。
一部のアナリストは、先週トランプ大統領が日本の自動車輸入を15%まで引き下げることに合意したというニュース((link))を受け、韓国の自動車メーカー株が急騰し、ソウルでも同様の協定が結ばれるとの楽観的な見方が広がったため、関税に関するニュースはすでに織り込み済みであり、株価下落は利益確定売りに押された可能性があると指摘した。
韓国の自動車協会は、関税引き下げは「幸運なこと」であり、不確実性を取り除き、日本やヨーロッパのライバルと公平な競争環境を作るものだと述べた。
現代自動車は、この協定は「米国市場に対する揺るぎない自信と、米国の製造業へのコミットメントを証明するものだ」と述べた。
現代自動車グループは3月、ホワイトハウスでトランプ大統領とともに、58億ドルの鉄鋼工場とジョージア州にある現代自動車の新車工場の拡張を含む、米国への210億ドルの投資 (link)。
ワシントンが4月に25%の自動車関税を課す前、二国間貿易協定に基づき、韓国の自動車輸入のほとんどに関税はゼロだったが、日本の自動車輸入には2.5%の関税がかけられていた。
韓国の交渉担当者は12.5%の自動車関税を要求したが、トランプ大統領は15%にすることを望んだと大統領府は述べた。
Kiwoom証券のアナリスト、シン・ユンチョル氏は「韓国の自動車メーカーにとっての非関税プレミアムはなくなった」と語った。
しかし、マッコーリーのモビリティ・リサーチ・ヘッドであるジェームス・ホン氏は、韓国自動車メーカーのブランド価値と高価格車の販売台数を考えれば、この差は「管理可能」だと述べた。
また、サムスン証券のアナリスト、エスター・イム氏は、韓国の自動車メーカーは、メキシコからの輸入車に対して最大25%を支払ってきた米国の自動車メーカーよりも有利な立場にある、と述べた。
現代自動車株は4.5%安、起亜自動車株は7.3%安で終わった。