[30日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズMETA.Oが30日に発表した第3・四半期(7─9月)業績見通しは、売上高が市場予想を大幅に上回った。中核の広告事業が人工知能(AI)によって引き続き強化されているとした。年間設備投資計画の下限も引き上げた。発表を受け、株価は時間外取引で10%上昇した。
第3・四半期の総売上高見通しは475億─505億ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想平均の461億7000万ドルを上回った。メタの第3・四半期見通しにはドル安による1%の押し上げ効果が織り込まれている。
第4・四半期の売上高見通しは示さなかったものの、前年同期比の伸びは第3・四半期を下回る見込みとした。
年間設備投資計画は660億─720億ドルとし、従来の640億─720億ドルの下限を引き上げた。フェイスブックとインスタグラムを傘下に持つメタは「スーパーインテリジェンス(超知能)」の実現に向けて大規模投資を進めている。
同社はまた、2026年に総経費と設備投資の両方が大幅に増加すると予想。主にインフラ費用の増加とAIイニシアチブを支える投資継続によるものとした。
イーマーケターのシニアアナリスト、ミンダ・スマイリー氏は「メタの広告事業に対するAI中心の投資は引き続き成果を上げており、スーパーインテリジェンスなどに多額の資金を投じる中で収益を押し上げている」と指摘。一方で「同社のAIビジョンに対する法外な支出は、リターンを求める投資家から引き続き疑問と監視の目を向けられだろう」と述べた。
同氏はまた、メタの好調な業績はデジタル広告市場が関税の悪影響をまだ受けていないことを示唆していると語った。
第2・四半期の売上高は475億2000万ドルと過去最高で、市場予想の448億ドルを上回った。1株利益は7.14ドルで、こちらも予想の5.92ドルを上回った。