Vallari Srivastava
[ 7月30日 ロイター] - 二次電池用リチウムの世界最大の生産者であるアルベマールALB.Nは、金属への持続的な需要に助けられ、水曜日に驚きの第2四半期の利益を計上した。
コンサルタント会社ファストマーケッツのデータによると、電気自動車、大規模蓄電池、その他の電子機器用途でのリチウムの使用は急速に伸びており、昨年の需要は24%増、今後10年間は毎年12%増となる見込みだ。
LSEGがまとめたデータによると、アルベマールの当四半期の純売上高は13億3000万ドルで、昨年より7%減少したが、アナリスト予想の12億2000万ドルを上回った。
売上高は、エネルギー貯蔵事業と特殊品事業の数量増で相殺されたものの、価格低下の結果、前年同期比で減少した。
リチウム価格は、中国での供給過剰の影響もあり、過去2年間で90%以上下落し、世界中でレイオフ、企業買収、プロジェクト遅延の煽りを受けている。
価格低迷を乗り切るため、アルベマールは人員削減や、米国の主要リチウム精製所を含む拡張プロジェクト((link))の中止などの対策を講じてきた。
今年初め、アルベマールは「コストと事業構造の包括的な見直し」に着手し、10月までに完了する予定である。
同社は 水曜日、年間資本支出計画を6億5,000万ドルから7億5,000万ドルの範囲に引き下げた。
アルベマールの 営業キャッシュは上半期に5億3,800万ドルに増加し、2025年にはフリーキャッシュフロー((FCF))がプラスになると予想されている。
スコシアバンクのアナリスト、ベン・アイザックソン氏は、市場はFCFの見通しに好意的な反応を示すだろうが、アルベマールの長期契約が期限切れを迎えるため、2026年の見通しに下方修正が入る可能性があると述べた。
ノースカロライナ州シャーロットを拠点とする同社は、1株当たり 82セントの 損失予想に対し、11セントの四半期調整後利益を計上した。