[ 7月25日 ロイター] - デッカーズ・アウトドアDECK.Nの株価は、国際市場における同社のスニーカーとブーツの旺盛な需要により、ホカの親会社が第1四半期の売上高と利益予想を上回ったことを受け、金曜日のプレマーケットで11%急騰した。
ヨーロッパと中国におけるホカの靴とUGGのブーツの旺盛な需要は、 関税関連の懸念と粘り強いインフレが同社の最大の市場である米国の個人消費に与える 影響から デッカーズ (link) 。
"デッカーズは、華々しい2025年度を終えて、米国のスポーツウェア需要の不均衡、輸入関税の上昇、そして昨年のホカホールセールの好調な売れ行きの後の厳しい比較に直面している。モーニングスターのアナリスト、デビッド・スワーツ氏は、「しかし、デッカーズは国際的な大きなビジネスチャンスを活かしており、そのブランドは依然として人気がある。
国際市場の売上は、 主要市場に直営店をオープンしたこともあり、昨年からほぼ倍増した 。
ロジャー・フェデラーが支援するオン・ホールディングONON.Nの株価も、デッカーズの決算後に約5%上昇した。
しかし、デッカーズの 6月期の米国での売上成長率は前期の約11%から2.8%に鈍化し、同社は関税関連の不確実性を理由に通期目標の提示を再度控えた。
デッカーズは靴の大半をベトナムから仕入れているが、ベトナムは米国から20%の関税をかけられており、下期の利益率が圧迫されると予想されている。
同社の第2四半期の売上目標はほぼ予想通りだったが、利益予想は若干下回った。
デッカーズの第1四半期決算は好調だったが、2026年度の見通しが立たないことと、関税圧力の高まりが 依然として懸念材料だ、とテルゼイ・アドバイザリー・グループのアナリスト、ダナ・テルゼイ氏。
ドイツのスポーツウェア・ブランド、プーマPUMG.DEは、売上高が減少し、米国の関税が利益を圧迫しているため、年間赤字((link))を予想していると発表し、同社の株価は金曜日に16%下落した 。
デッカーズの株価は、ナイキNKE.Nの34.85倍、プーマPUMGの18.86倍に対し、今後12ヶ月の同社の利益に対するアナリストの平均予想の16.13倍で取引されている。