[ 7月24日 ロイター] - 米国最大の貨物鉄道事業者である ユニオン・パシフィックUNP.Nは木曜日、石炭出荷による増収と 価格改善により、第2四半期の利益予想を上回った。
ドナルド・トランプ米大統領が石炭生産量の増加を目的とした 大統領令に署名した 後、米国の鉄道事業者にとって弱点であった石炭出荷量が回復している (link)。
米国の経済活動のバロメーターと見なされているユニオン・パシフィック航空も、穀物製品部門と工業用化学品の出荷量の好調から恩恵を受けた。
政策転換は鉄道事業者に最近の追い風となったが、北米の鉄道業界は、不安定な貨物量、人件費と燃料費の上昇、サービスの信頼性をめぐる荷主からの圧力の高まりに苦戦している。
西海岸の巨大鉄道会社は、東海岸の同業者であるノーフォーク・サザンNSC.Nと、大陸を横断する鉄道合併を模索する初期段階の協議((link))に入ったと報じられている。
しかし、ノーフォークとの合併は、鉄道を監督するサーフェス・トランスポーテーション・ボードなどの規制機関から厳しい反トラスト法上の監視を受けることになる。
LSEGがまとめたデータによると、 ユニオン・パシフィックの 四半期利益は1株当たり3 .03ドルに増加し、アナリストの平均予想2.91ドルを上回った。
鉄道の経営効率を測る重要な指標である調整後営業比率は、前年同期から230ベーシスポイント上昇し、58.1%となった。
6月30日に終了した四半期の営業収入合計は61億5,000万ドルとなり、平均予想の61億6,000万ドルと比較した。
同社によると、営業収入は販売台数の増加と「堅調な」中心価格上昇によるものであった。