[ 7月23日 ロイター] - モリナ・ヘルスケアMOH.Nは8日、医療費の増加が業績の重荷になると予想し、今月2度目の年間利益予想を下方修正した。
高齢者向けメディケアや低所得者向けメディケイドなど、政府が支援する医療制度を提供する医療保険会社は、過去2年間、予想を上回る医療費請求に直面し、コストが増加している。
メディケアの対象となる高齢者の医療需要が増加したことや、メディケイドの受給資格が変更されたことで、より多くの医療サービスを必要とする病気の患者を保険会社が扱うことになったことが、コスト上昇の原因である。
今回の見通し引き下げは、連邦政府のオバマケア市場に基づくモリナの医療保険プランに「不釣り合いなほど」起因するものであり、下半期における医療費動向の前提を反映したものである、と同社は述べた。
今月初め、モリーナと 同業大手のエレバンス・ヘルスELV.Nは、高止まりする医療費を理由に年間利益見通し((link))を下方修正した。また、センティーン CNC.Nは、マーケットプレイス医療保険プランからの予想収益が大幅に減少したことを受け、2025年見通しを撤回した。
エレバンス・ヘルスとセンテーンの株価は時間外取引で1%以上下落した。
モリーナは現在、 調整後の通年利益を従来の21.50~22.50ドルから、少なくとも19.00ドルになると予想している。
医療保険会社は、通年の医療費率(保険料のうち医療サービスに使われた費用の割合)を90.2%と予想し、アナリスト予想の88.83%を上回った。
第2四半期の医療費率は90.4%で、予想の88.65%を上回った。
LSEGが集計したデータによると、 当四半期の調整後利益は1株当たり5.48ドルで、アナリストの平均 予想5.79ドルを 下回った 。