Juveria Tabassum
[ 7月23日 ロイター] - チポトレ・メキシカン・グリルCMG.Nは2日、景気の先行き不透明感からアメリカ人の外食離れが進む中、年間売上高成長率の目標を再び引き下げ、四半期売上高予想を下回り、ブリトーチェーンの株価は時間外で9.7% 下落した。
米国ではここ数四半期、メニュー価格の大幅な上昇が外食を圧迫しており、消費者は家計を節約するために自宅で食事を用意するようになっている。
「低所得者層がプレッシャーを感じているのは確かです。今後価格を検討する際には、このことを考慮しなければならないだろう」と、アダム・ライマーCFOはロイターのインタビューに答えた。
企業はまた、サプライチェーンのコスト上昇を招き、個人消費をさらに圧迫する可能性のあるドナルド・トランプ大統領の関税政策を考慮している。
チポトレは現在、年間既存店売上高が前年比でほぼ横ばいになると予想している。
また、消費者はビーフからチキンなど、より安価なメインディッシュに シフトしているケースもあり、4月から5月にかけて市場シェアが若干低下した、と経営陣は決算後の電話会議で述べた 。
Placer.aiのデータによると、チポトレの1店舗当たりの来店客数は第2四半期に約6%減少したが、ファストカジュアル部門は横ばいだった。
同社は、手頃な価格で人気の高いテックスメックス料理を武器に、外食産業全体の低迷から身を守るため、より多くの店舗をオープンした。
また、消費者の関心を引きつけるため、デジタル・マーケティングやポイント・プログラムによるプロモーションを強化し、それが6月の売上増を支えたと幹部は語った。
チポトレは当四半期、5年ぶりの新ディップ「アドボ・ランチ」を発売し、期間限定の「チポトレ・ハニー・チキン」を継続して売上を伸ばした。
LSEGが集計したデータによると、6月30日に終了した四半期の既存店売上高は、アナリストが2.86%減と予想していたのに対し、4%減となった。調整後の一株当たり利益は予想通りだった。