Akriti Shah
[ 7月23日 ロイター] - テキサス・インスツルメンツTXN.Oの株価は、幹部が著しく慎重な口調を採用し、 弱い四半期利益予想 (link) 、関税の影響に対する投資家の懸念を強めたため、水曜日に11%下落した 。
4月の楽観的な予測 ( (link) )が需要回復への自信を高めていたが、TIは 火曜日の決算説明会で、自動車産業の回復は遅れており、関税がグローバル・ サプライ・チェーンを混乱させるため、 より強固なものにはならないだろうと述べた。
ハビブ・イラン最高経営責任者(CEO)はまた、第2四半期の売上が予想を上回ったのは、潜在的な関税を避けるために顧客が前倒しした注文によるものである可能性を「排除できない」と述べた。
バーンスタイン社のアナリスト、ステイシー・ラスゴン氏は、前四半期の電話会議や四半期中の経営陣のコメントからトーンが大きく変化し、地政学や関税に対してより慎重な姿勢を示したと指摘し、この変化は「やや突然に感じられた」と付け加えた。
TIのようなチップメーカーは、米国の関税引き上げの直接的な影響はまだ受けていないが、チップ製造装置のコスト上昇と顧客支出の減少がこのセクターの重荷になり始めている。
世界最大のチップ製造装置サプライヤーであるASML (link) ASML.ASと、チップ製造 工場最大手のTSMC (link) 2330.TWの両社は先週、関税関連の不確実性について警告した。
J.P.モルガンのアナリストは、関税と貿易の影響が現れ始めており、この時期の需要は例年よりやや弱い状態が続くと予想している、と 述べた。
また、一部のアナリストは、内製化を進め、中国との競争激化を食い止めることを目的とした米国での製造拡大により、TIのマージンが圧迫されていると述べた。
同社は6月、テキサス州とユタ州の3カ所に600億ドル以上を投じて7つのチップ製造施設を建設・拡張する計画を発表した。
株価は 今年に入ってから 約15 %上昇 し、 12ヶ月先株価収益率は34.66と、ライバルのアナログ・デバイセズの 27.64と比較している。