Aishwarya Jain
[ 7月23日 ロイター] - ヒルトン・ワールドワイドHLT.Nは、今年初めの急激な落ち込みの後、米国内の旅行需要が完全に回復するとの期待から、2025年の利益予想を上方修正した。
しかし、同社の第3四半期の利益予想はアナリストの予想を下回り、ホテル運営会社の株価は水曜日に1.5%下落した。
デルタ航空やユナイテッド航空を含むいくつかの旅行会社は最近、ドナルド・トランプ大統領の貿易戦争によって3月に後退した後、米国の旅行需要は安定していると述べた。
ヒルトンのクリストファー・ナセッタCEOは、決算発表後の電話会見で「需要が雪解けしつつある初期兆候が見え始めている」と述べ、第4四半期までには状況が正常化し始めるとの見通しを付け加えた。
LSEGがまとめたデータによると、ウォルドーフ・アストリアを親会社とするヒルトンは先週、8年間の修復を終えてニューヨークの旗艦ホテルを再オープンし、第2四半期の調整後利益は1株当たり2.20ドルとなり、ウォール街の予想2.04ドルを上回った。
月30日に終了した四半期の総売上は31億4000万ドルで、前年同期比6.
しかし、ヒルトン最大の市場である米国での四半期客室売上は前年同期比1.5%減となった。
米国市場がまだ回復していないため、ヒルトンは第3四半期の調整後利益を1株当たり1.98ドルから2.04ドルの範囲と予想し、アナリスト予想の2.13ドルを下回った。
ナセッタ氏によると、ヒルトンは年内に既存ホテルのリブランド契約を通じて、少なくとも2つの新ブランドを追加する計画だという。
バーンスタイン社のアナリスト、リチャード・クラーク氏は、2025年の客室純増数予想の下限である6%から7%を達成するためには、下半期に記録的な客室数を増やす必要があると強調した。
ヒルトンは、通期の調整後利益を1株当たり7.76ドルから7.94ドルの予想に対し、7.83ドルから8ドルの範囲と予想した。