[ 7月23日 ロイター] - ハズブロHAS.Oは水曜日、年間収益見通しを上方修正した。玩具メーカーである同社は、「マジック:ザ・ギャザリング」ゲームの好調と、経済と関税の不確実性の高まりによる影響を乗り切るためのコスト削減努力に依存している。
ハズブロは、デジタルゲームなどの分野で着実な成長の恩恵を受けているが、同社と同業のマテルMAT.Oは、米国商品の大部分を中国から調達しているため、不安定な関税動向の影響を受けやすい。
関税によるコスト上昇の可能性に対処するため、ハズブロは人員削減を発表した((link))。また、商品の半分近くを中国から輸入しているため、製造と物流の拠点を多様化しようと努めている。2027年には約40%まで下げる計画だ。
小売店への出荷を含む消費財事業の売上は16%減少した。同社によると、関税の不透明感から、米国の顧客からの注文が第2四半期から下半期にシフトしたという。
今年40%近く上昇したモノポリーメーカーの株価は約2%下落した。
それでもハズブロ社は、関税によるコスト増の見込みは約6000万ドルで、「より有利な」税率を考慮するようになったため、事前の予想より低くなると述べた。
米国は5月、今年4月に中国からの輸入品に課した追加関税を今後90日間、145%から30%に引き下げると発表した。
ハスブロ社は、年間売上高を恒常為替レートベースで1桁台半ばの増収を見込んでおり、事前の予測では微増としていた。
第2四半期は、「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト」とデジタルゲーム部門の売上が16%増加したが、これは「マジック:ザ・ギャザリング」の勢いによる。
イーマーケターのアナリスト、ザック・スタンボー氏は、「ハズブロは、長期的な成長の基礎を固めつつ、厳しい環境の中で足場を固めつつある」と述べた。
LSEGがまとめた予想によると、第2四半期の消費者向け製品事業に関連する10億ドルの減損費用を調整した後、ハズブロ社の1株当たりの利益は、市場予想の78セントに対し1.30ドルだった。
ハスブロ社の6月29日に終了した四半期の純収入は9億8,080万ドルで、予想の8億8,000万ドルを上回った。