Joyce Lee Hyunjoo Jin
[ソウル 23日 ロイター] - 韓国の金正官・産業通商資源相は23日、政府は日米が合意に達した貿易協定を精査していると述べた。金氏はこの日、貿易交渉のためワシントンに向かった。
韓国は自動車、鉄鋼などの分野で日本の主要な競争相手国。日米関税交渉の合意を受けて、25%の相互関税発動が予定されている8月1日までに韓国としても独自の協定を締結するよう圧力が増すことは必至だ。
金氏は、訪米中にラトニック商務長官、ライト・エネルギー長官らと会談すると明らかにした。
ハンファ投資証券のアナリスト、キム・ソンレ氏は「投資家は日米合意を韓国にとってのベンチマークと見ている。同様かそれ以上の合意をまとめるよう韓国側の交渉担当に圧力がかかるだろう」と述べた。
23日のソウル株式市場では主要株価指数.KS11が小幅安となったが、自動車メーカーやサプライヤーは日米合意後に上昇。現代自動車005380.KSは6.8%、起亜000270.KSは6.4%それぞれ上昇した。
西江大学のキム・ヨンジン教授(経営学)は「韓国が関税を日本の15%や英国の10%より抑えることは難しいだろう」と指摘。同様の合意を得るためには、日本のように農産物やエネルギーの輸入のほか、投資を拡大する必要があると述べた。
聯合ニュースによると、韓国はコメと牛肉の市場開放を交渉の切り札とする代わりに、バイオエタノール用のトウモロコシなど燃料用作物の輸入拡大を検討するという。
金産業通商資源相は「われわれは韓米の産業・エネルギー協力が次の段階にアップグレードされるような前向きな結果を出すために全力を尽くす」と声明で述べた。