[ 7月22日 ロイター] - キャピタル・ワン・フィナンシャルCOF.Nは火曜日、第2四半期の調整後利益が増加したと発表した。
2025年に22%近く上昇した同社の株価は、取引終了後に2.5%上昇した。
4-6月期の個人消費は、トランプ米大統領の通商政策をめぐる不確実性に煽られたインフレ圧力の中で多くの消費者が裁量支出を抑制する一方、必要不可欠な商品やサービスへの支出は堅調に推移したため、底堅さを示した。
しかし、キャピタル・ワンのような企業は、クレジットカード事業を展開しているため、景気変動やそれに伴う業界の低迷から守られている。クレジットカードの金利は、住宅ローンやその他のローンよりもかなり高い。
キャピタル・ワンは、ディスカバー・ファイナンシャルの買収が第2四半期半ばに完了し、1年以上にわたる規制当局との行き来を経て、残高ベースで米国最大のクレジットカード発行会社となった。
ヴァージニア州マクリーンに本社を置くキャピタル・ワンの正味受取利息(貸出金と預金の差額)は、同四半期に32.5%増の100億ドルとなった。
キャピタル・ワンの四半期非金利収入は、主にインターチェンジ収入(リワード費用控除後)、サービス料、その他顧客関連手数料から成り、約27%増の25億ドルとなった。
しかし、借入コストの高騰により消費者が裁量支出を控える中、企業は貸し倒れの可能性から身を守るため、より大きなバッファーを築くことに頼っている。
貸倒引当金繰入額は、前年同期の39億1000万ドルに対し、第2四半期は114億3000万ドルとなった。正味貸倒引当金(回収見込みのない債権)は同16%増の30億6,000万ドルに急増した。
キャピタル・ワンの普通株主に帰属する調整後純利益は、前年同期の12.1億ドル(1株当たり3.14ドル)から27.7億ドル(1株当たり5.48ドル)となった。