By Marleen Kaesebier, Javi West Larrañaga
[15日 ロイター] - 欧州企業の第2・四半期決算は、「トランプ関税」を巡る混乱が影響し減収減益となりそうだ。
LSEGによると、欧州企業の第2・四半期平均利益のアナリストの予想は前年同期比0.7%減。前週時点(0.2%減)から見通しが悪化した。売上高予想は3.0%減で、前週と同じだった。
24年第2・四半期は売上高が0.8%減った一方、利益は3.0%伸びていた。
トランプ氏は前週、8月1日以降に欧州連合(EU)加盟国からの輸入品に30%の関税を課すと脅した。
今週はスイスの大手製薬メーカーのノバルティスNOVN.Sとスウェーデンの乗車メーカーのボルボ・カーNOVN.Sが第2・四半期決算を発表するSTOXX欧州600種指数の構成銘柄で第2・四半期に利益を最も大きく延ばしたのはアイルランドとポーランドの企業で、平均でそれぞれ88.6%増、67.3%増だったと見込まれている。
一方、ノルウェーとオーストリアの企業はそれぞれ19.4%減、8.2%減だったと予想されている。
STOXX欧州600種指数は15日の終値時点で、今年に入ってから約7.4%上昇している。