Puyaan Singh
[ 6月24日 ロイター] - ネクター・セラピューティクスNKTR.Oは火曜日、同社の主薬候補が湿疹患者を対象とした中間段階の試験で主な目標を達成したと発表し、同社の株価は約140%上昇した。
393人の患者を対象とした国際共同試験において、実験薬 レズペガルデスロイキンは、広く使用されている指標で測定される湿疹の重症度を統計的に有意に減少させた 。
湿疹はアトピー性皮膚炎としても知られ、炎症、発赤、強いかゆみを引き起こす慢性の皮膚疾患である。米国では推定1650万人の成人が苦しんでいる。
ハワード・ロビン最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会見で、OX40経路阻害剤のような他の免疫調節アプローチとの差別化の鍵となるのは、観察された反応の迅速な発現であると述べた。
OX40経路阻害剤は、アムジェン
レズペガルデスロイキンもまた 、疾患の重症度を50%から75%以上減少させるといった試験の副次的目標を達成した 。最高用量の隔週24mg投与では90%以上の減少がみられた。
また 、 結膜炎や口唇ヘルペスなどの感染症の発症率は プラセボと比較して増加しなかった。
結膜炎の発生はサノフィSASY.PAとリジェネロンREGN.Oのデュピクセントの試験でも見られた。
ジョージ・ワシントン大学医学部皮膚科のジョナサン・シルバーバーグ教授は電話会議で、ネクタールが火曜日に開示した試験結果は 、後期段階の試験が成功することをほぼ保証していると述べた。
湿疹にはデュピクセント、アッヴィABBV.Nのリンボック、ファイザーPFE.Nのチビンクォ、イーライリリーLLY.Nのエブグリス、そしてセチリジンなどのジェネリック医薬品など、複数の承認された治療薬がある。
「ファーストラインのデュピルマブ(デュピクセント) はなくならない。デュピクセントは今でも皮膚科で愛されている薬です」と、インディアナ大学医学部皮膚科のデビッド・ロスマリン教授は電話会議で述べた。
「(しかし、)、第一選択薬としても第二選択薬としても価値があります」。