Maggie Fick Stine Jacobsen
[ロンドン/コペンハーゲン 6月23日 ロイター] - ノボ・ノルディスクNOVOb.COの株価は、実験的肥満治療薬カグリセマの詳細な試験データが、ライバルのイーライ・リリーLLY.Nのパイプラインに対する競争力に対する投資家の懸念を煽ったため、月曜日に3.5%も下落した。
ノボは日曜日((link))、カグリセマの2つの後期臨床試験(1つは肥満症または過体重の患者、もう1つは過体重の2型糖尿病患者)の全結果が、主に軽度から中等度の副作用と血糖値に対する良好な結果を示したと発表した。
しかし、アナリストがデータ発表に先立ち予測していた通り、投資家は懐疑的な見方を崩さなかった。
ジェフリーズは、カグリセマはノボ社の大ヒット肥満症治療薬ウェゴビーやリリー社のライバル治療薬ゼップバウンドよりも吐き気がやや強かったとして、今回のアップデートを「漸増的なもの」とし、忍容性への懸念を示した。
ノボ社とリリー社の株主であるマーカス・マンズ氏はロイターに対し、「投資家にとっては長い時間間隔」である2027年初頭まで発売されない見込みであると語った。
マンズ氏は、リリー社に対するセンチメントは、同社が週末にシカゴで開催された米国糖尿病学会の年次総会で発表したデータ((link))にも支えられている、と述べた。
オルフォグリプロンの後期肥満症に関するデータは第3四半期に発表される予定である。
「ノボ社の地位は、肥満症のリーダーから急追するフォロワーへと明らかに変わりました」とマンズ氏は語った。
カグリセマは、2030年までに年間1500億ドルを超えるとアナリストが推定している肥満症市場でリリーに対抗するノボの努力の鍵である。
ノボ社は、カグリセマをウェゴビーの後継薬として宣伝していたが、2024年12月に発表された後期主要臨床試験結果は市場の期待を下回り、68週間の平均体重減少率は22.7%で、同社の目標値である25%を下回った。
この結果、株価は急落((link))し、同社の市場価値は1,250億ドルも下落した。
先月、ノボ社は肥満治療薬レースで先行者利益を失いつつあるとの懸念から、ラース・フルーアガード・ヨルゲンセンCEO((link))を更迭した。ヨルゲンセンCEO解任の理由のひとつに株価下落が挙げられている。
2024年6月のピークから約55%下落した株価は、彼の退任が発表された5月16日以降、約8%上昇している。