Krystal Hu Stephen Nellis Fanny Potkin
[サンフランシスコ/シンガポール 25日 ロイター] - 中国の新興人工知能(AI)企業ディープシークは、開発中の次世代大規模言語モデル「V4」について、公開前の情報共有対象をファーウェイ(華為技術)など中国のサプライヤーに限定し、エヌビディアやAMDといった米国半導体メーカーを除外している。事情に詳しい2人の関係者が明らかにした。
AI企業は通常、大規模言語モデル公開前の「プレリリース版」を主要半導体メーカーと共有し、幅広く使われているハードウエア上でソフトウエアのプログラムが確実かつ最適に稼働する態勢を整える。ディープシークも以前はエヌビディアの技術陣と共同作業に従事してきただけに、大きな方針転換だ。
調査会社クリエーティブ・ストラテジーズのベン・バジャリン最高経営責任者(CEO)はこの動きに関して、中国政府が「米国製ハードウエアやAIモデルを中国国内で不利な立場に置こうとする幅広い戦略の一環」である可能性が大きいとの見方を示した。
一方でバジャリン氏は、ディープシークのモデルを実際に運用している企業は少ないため、エヌビディアやAMDに及ぼす影響は最小限にとどまるとみている。
次世代モデルV4は春節(旧正月)の連休前後に公開されると予想されていた。
エヌビディアとAMDはコメントを拒否。ディープシークとファーウェイは、コメント要請に回答がなかった。