Miho Uranaka
[東京 9月2日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306.Tは、日本の不動産に投資するため、1000億円((6億8000万ドル)) のファンドを立ち上げる予定だと、国内最大の銀行グループの幹部がロイターに語った。
ロイターが初めて報じたこの新ファンドは、不動産価格が上昇し、中央銀行が依然として超低金利の水準からさらに金利を引き上げようとしている中、今年相次いで日本の不動産ファンドがローンチされた最新のものだ。
このファンドを立ち上げる三菱UFJリアル・エステート・アセット・マネジメントの内田直克社長は、「金利の世界では、投資家のリターンへの期待が高まっている」と語った。
このファンドの規模は三菱UFJ投信で2番目に大きく、不採算資産を対象とし、その魅力向上を目指す。
東京、大阪、名古屋の中規模オフィス、住宅、ホテルに焦点を当てると内田氏はインタビューで語った。
約300億円のエクイティを生命保険会社、銀行、企業などの機関投資家から調達し、残りはデットで賄うと内田氏は述べ、マーケティングを開始し、投資家からのフィードバックはポジティブであると付け加えた。
このファンドは、MUFGが4月に三菱UFJ信託銀行と発表した不動産ファンドとは別のもので、3年間で1000億円の不動産投資を目標としている。
その他の最近のファンド計画としては、保険会社の第一生命8750.Tと商社の丸紅8002.Tが7月に国内不動産を対象とした4000億円のファンドを立ち上げると発表した。
金融サービスのオリックス8591.Tは2月に1000億円の不動産ファンドを発表した。モルガン・スタンレーMS.Nも (link)、日本の不動産ファンドのために約1000億円のエクイティを調達している、とロイターは今年初めに報じた。
三菱UFJの不動産アセットマネジメント部門は、8月末時点で5,000億円以上の資産を運用しており、2030年3月期までに1兆円に拡大することを目指している。
過去2年間で人員を倍増させ、現在の70人から90人への増員を目指している。
(1ドル=147.3300円)