[26日 ロイター] - モルガン・スタンレーは25日付のノートで、米連邦準備理事会(FRB)が9月に政策金利を0.25%引き下げるとの見通しを示した。パウエルFRB議長がジャクソンホール会議で労働市場リスクに焦点を移したことを示唆したため、2026年3月まで金利を据え置くという従来の見方を変更した。
その後12月にも利下げを行うほか、26年には四半期ごとに利下げを行うとして、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)は2.75─3.0%になると予想した。
バークレイズ、BNPパリバ、ドイツ銀行などもすでに9月の米利下げ見通しを示している。
モルガン・スタンレーは、パウエル議長講演はインフレの持続性と低失業率を強調した以前のトーンから逸脱しており、FRBが労働市場の下振れリスクを管理するために先制的に動く可能性を示唆していると指摘。「(0.25%を超えるような)大幅な前倒し利下げは就業者数が大幅に減少した場合に限られるだろう」とし、「9月には利下げへの反対票が出るかもしれない」と記した。
BofAグローバル・リサーチは依然として、主要金融機関で唯一、今年の利下げはないと予想している。