[12日 ロイター] - 野村は12日のリポートで、米連邦準備理事会(FRB)が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げると予想した。インフレ鈍化や労働市場指標の弱まりを受け、利下げ時期の予想を前倒しした。
野村は12月と来年3月にさらに25bpずつの利下げが行われるとも予想した。
「労働市場は減速しているが、ストレスの兆候はほとんどなく、金融状況は全般的に依然として緩和的だ」として、9月に50bpの利下げが実施される可能性は低いとの見方を示した。
また、7月のコア個人消費支出(PCE)価格指数の上昇率予想を0.325%から0.243%に引き下げた。処方薬やソフトウエアなどの分野が 軟調だとしている。
LSEGのデータとCMEのフェドウオッチによると、市場では年末までに60.4bpの利下げが織り込まれている。また、9月の25bp利下げ確率は94.2%となっている。
JPモルガン、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなどは9月の利下げ予想を維持している。