[ 7月23日 ロイター] - 鉱山会社のフリーポート・マクモランFCX.Nは2日、銅と金の価格上昇で生産量の減少が相殺され、第2四半期の利益でウォール街の予想を上回った。
同社株は市場前の取引で1.6%上昇し40.54ドルだった。
この決算は、ドナルド・トランプ米大統領が8月1日から銅の輸入に50%の関税を課すと脅していることを背景にしている。
フリーポートは、米国最大の生産者であり、ライバルよりも拡張の選択肢が多いことから、 (link)、年間利益が16億ドルも増加する可能性がある。
この発表を受けて、COMEXの銅価格は世界のベンチマークを約25%上回り、国内市場と国際市場の価格差を拡大させた。
米国の精製銅の約70%を供給するフリーポートは、2025年に国内の鉱山から13億ポンドの販売を見込んでいると述べた。
同社は、米国が発効した関税やこれまでに発表された関税は第2四半期に重大な影響を及ぼしていないとしながらも、サプライヤーが関税関連費用を転嫁した場合、米国での購入コストがおよそ5%上昇すると警告した。
銅の四半期平均実現価格はポンド当たり4.54ドルで前年同期比1.3%上昇、金の平均実現価格は1オンス当たり3,291ドルで約43%上昇した。
しかし、第2四半期の銅生産量は前年同期比約7%減の9億6300万ポンドとなった。
LSEGが集計したデータによると、6月30日に終了した3ヵ月間の調整後の1株当たり利益は、アナリストの平均予想45セントに対し、54セントとなった。