Curtis Williams
[ヒューストン 22日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルXOM.Nが、トリニダード・トバゴの東海岸沖にある深海油・ガス田開発について、同国政府と交渉を開始したことが分かった。最大7鉱区が対象という。関係者2人がロイターに明らかにした。
今回エクソンが関心を示している鉱区は、同社がガイアナで運営するスタブローク鉱区の北方に位置する。
トリニダード・トバゴのムーニラル・エネルギー産業相は22日、ロイターに対し「探鉱や生産強化のため、入札や直接交渉で複数の大手企業と協議している」と説明した。ただ、社名は明かさなかった。
エクソンは、うわさや推測にはコメントしないと述べた。同社は同国で探鉱事業に失敗した後、2003年に撤退している。
同国は4月の新政権発足後、投資の活性化を目指している。液化天然ガス(LNG)や石油化学産業を支えるために必要なガスの増産に向け、特に沖合開発への投資活性化に注力しており、深海鉱区の入札を開催中だ。入札締め切りは9月17日まで延長されたが、入札にはエクソンと交渉中の鉱区は含まれていない。
エクソンは、同国政府と合意に達すれば、超深海鉱区のほぼ全てのライセンスを取得する可能性がある。