
TradingKey — ベネズエラ情勢がビットコイン価格を押し上げ、9万ドル突破。10万ドル台到達も視野に入るか。 日曜(1月4日)、ビットコイン(BTC)は1%超上昇し、9万ドルの大台を突破。執筆時点の価格は91,350ドルで、ここ2週間の高値を更新した。同時に恐怖指数は10から40へ上昇し、「極度の恐怖」から中立水準へ移行している。
【ビットコイン価格チャート、出典:CoinMarketCap】
本日の急反発は、米国とベネズエラの衝突に端を発する地政学的リスクの高まりが主因と見られる。2026年1月3日、米国はベネズエラに対する軍事行動を実施し、同国大統領ニコラス・マドゥーロ氏とその妻を拘束した。米大統領トランプ氏は「ベネズエラの全軍事力は完全に制圧された」と述べ、米国が安全かつ適切な権力移譲を完了するまで同国の管理を継続すると表明した。
軍事行動の報道直後、ビットコインは即座に反発したわけではなく、一旦は下落してから上昇に転じた。価格は一時89,000ドル付近まで下押しした後、再び9万ドル台へ回復している。投資家の反応はやや遅く、反応の強さも限定的だったと見られる。
市場の反応が限定的だった背景には、まず年末年始の流動性低下がある。加えて現時点では衝突が軍事的な局面にとどまり、経済や通貨に対する直接的な影響がまだ顕在化していない点が挙げられる。だが、もしこの事態が資本流出や制裁、通貨の急落を招けば、現地の資金は価値保存手段としてビットコインへ向かう可能性が高く、実需による価格下支えと強気の反撃を生む好機となる。
センチメント面では、本件が投資家の強気心理を刺激し、恐怖が和らぐ方向へ働いている。また2026年に入ったことで投資家の期待感が新たに高まっている点も、過去の傾向と一致する。テクニカル的には、ビットコインは上昇三角形の形状を示しており、短期的には96,000ドル付近までの反発が見込まれる。これは11月20日の急落以降の反発高値であり、重要なレジスタンスとなっている。
【ビットコイン価格チャート、出典:CoinMarketCap】
ただし、96,000ドルの抵抗を突破して過去最高値の125,000ドルへ回帰できるかは別問題だ。米国とベネズエラの衝突だけでは、同国民のビットコイン購入を促すにとどまり、世界的な利用拡大を直ちに促すほどの需要喚起にはつながりにくい。価格上昇の持続には需要側の広範な拡大が不可欠であり、その点では米国の中間選挙やFRBの人事・金融政策といったマクロ要因が影響を及ぼす可能性がある。