[東京 19日 ロイター] - 東京エレクトロン8035.Tが急伸している。株価は一時4.4%高の2万6600円に上昇した。米半導体大手エヌビディアNVDA.Oが18日、インテルINTC.Oに50億ドルを出資すると発表したことが手掛かりになっている。
インテルは受託事業での設備投資の見直しを進めているが、米政府やソフトバンクグループ9984.Tに次いで後ろ盾を得ることになり「(設備投資が)後ずれするにしても実施される確度が高まってきたとみられ、過度な悲観は和らいでいる」(岩井コスモ証券の斉藤和嘉シニアアナリスト)との見方が聞かれる。
東エレクは7月末、顧客の半導体メーカーによる設備投資計画の調整を踏まえ、今期の最終増益予想を一転、減益予想に下方修正し、株価が急落した経緯があった。この顧客は、インテルと目されている。
米国市場で米フィラデルフィア半導体指数(SOX)は、インテル株の急騰やエヌビディア株の上昇を受けて3.6%高と急伸しており、このことも投資家心理を支えている。