[ 9月18日 ロイター] - ラディアン・グループRDN.Nは24日、英国のイニゴを17億ドルで買収すると発表した。これは、米国の住宅ローン保険会社がグローバルなマルチライン専門保険会社への転換を目指すためだ。
同社がロイズのグローバル・スペシャリティ市場に進出するのは、従来のモーゲージ保険から多様化するための戦略的見直しに従ったものである。
ペンシルベニア州ウェインに本社を置くラディアンの株価は、取引開始前に4.1%上昇した。
2020年に設立されたロイズ・シンジケートであるイニゴのスペシャリティ事業は、主に米国に焦点を当てており、今年の総保険料は16億ドルになると予想されている。
イニゴのリチャード・ワトソン最高経営責任者(CEO)は、「両社のポートフォリオは非常に補完的であり、重複するビジネスはない」と述べた。
イニゴはマルチクラスの特殊保険を引き受け、世界最大級の商業・産業企業にサービスを提供している。
ロイズ・オブ・ロンドンは、200以上の国と地域の企業に専門的な保険サービスを提供する商業保険市場である。
ラディアンは1年以内にモーゲージ・コンデュイット、タイトル、不動産サービス事業を売却する予定。
同社はイニゴとの取引により、2026年通期の1株当たり利益が10%台半ばに押し上げられ、年間総収入が倍増すると見込んでいる。
2026年第1四半期に完了する見込みのこの取引は、2025年末時点のイニゴの予想有形資本の1.5倍の価値となる。
イニゴの創業者であるワトソン、ラッセル・メレット、スチュアート・ブリッジズは引き続き事業を指揮する。
ゴールドマン・サックスとガイ・カーペンターのキャピタル&アドバイザリーチームがラディアンの財務アドバイザーを務める。