tradingkey.logo

オラクル、クラウド部門の通期売上高見通し引き上げ 時間外で株価急騰

ロイターSep 9, 2025 11:06 PM

Juby Babu

- 米IT大手オラクルORCL.Nは9日、需要拡大を背景にクラウド部門の今年度売上高見通しを上方修正し、株価が時間外取引で一時2%上昇した。

最新の売上高見通しは前年比77%増の180億ドル。従来は70%増と見込んでいた。その後4年間の売上高は1440億ドルに達するとしている。

第1・四半期(6─8月)には数十億ドル規模の契約4件を締結し、売上高は12%増の149億3000万ドルとなった。

オラクルは第2・四半期について、総売上高は12─14%成長し、クラウド部門は32─36%成長すると見込んでいる。

サフラ・カッツ最高経営責任者(CEO)は「向こう数カ月でさらに複数の数十億ドル規模の案件を取りまとめる見通しで、残存履行義務(PRO、契約済みの未計上収入に相当)は5000億ドルを超える公算が大きい」と述べた。

8月末時点のPROは359%増の4550億ドル。

イーマーケターのアナリスト、ジェイコブ・ブーン氏は「各企業はコスト効果の高い人工知能(AI)クラウドツールを熱望しているのは明らかで、オラクルはそうした需要を取り込める態勢を築きつつある」と指摘した。

カッツ氏は決算発表後の電話会見で「『チャットGPT』、『ジェミニ』、『グロック』といった世界最先端のAI推論モデルは全て『オラクル・クラウド』で独自に利用できる」と述べた。

業界分析会社Valoirのレベッカ・ウェッテマンCEOは「オラクルのインフラへの投資が実を結び続けていることを示している」と語った。

オラクルは、アマゾン・ドット・コムAMZN.OやアルファベットGOOGL.O、マイクロソフトMSFT.Oなどと各社の社内クラウドインフラ運営を請け負う事業提携も交わしている。

ラリー・エリソン会長は「ハイパースケーラーのパートナー3社にさらに37のデータセンターを提供し、合計71となることで、『マルチクラウド』の収益は数年にわたり四半期ごとに大幅に成長すると見込んでいる」と述べた。

S&Pグローバルのビジブル・アルファのリサーチ責任者であるメリッサ・オットー氏は「さまざまな環境にわたって統合ソリューションを提供することで、オラクルはクラウド分野で先頭を走っている。これにより、多用途なクラウドオプションを求める企業がさらに増える可能性がある」との認識を示した。

免責事項:本サイトで提供する情報は教育・情報提供を目的としたものであり、金融・投資アドバイスとして解釈されるべきではありません。

関連記事

Tradingkey
tradingkey.logo
tradingkey.logo
当社が提供する日中データはRefinitivより配信されており、同社の利用規約が適用されます。終値データ(過去・現在)についてもRefinitivより提供されています。全ての相場情報は現地取引所時間で表示されます。米国株式のリアルタイム最終取引価格はNasdaqを通じて報告された取引のみを反映しています。日中データは最低15分遅れ、または各取引所の要件に準じて遅延配信されます。
* 当コンテンツ(分析資料・取引戦略等)は第三者プロバイダーであるTrading Centralより提供されており、記載の見解は分析官の独立した評価及び判断に基づくものです。投資家個々の投資目的や財務状況は考慮されておりません。
リスク告知:当社ウェブサイト及びモバイルアプリは特定の投資商品に関する一般的な情報のみを提供しており、Finsightsは金融アドバイスや投資商品の推奨を行うものではありません。本情報の提供をもってFinsightsが投資助言を行っていると解釈されることはありません。
投資商品には元本割れを含む重大なリスクが伴い、全ての投資家に適するものではありません。なお、過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。
Finsightsは、第三者広告主または提携先が当社ウェブサイト・モバイルアプリ上に広告を掲載することを許可する場合があり、これら広告主から広告への反応に基づく報酬を受けることがあります。
© 著作権: FINSIGHTS MEDIA PTE. LTD. 無断複写・転載を禁じます。
KeyAI