Isla Binnie Niket Nishant
[6日 ロイター] - 米投資ファンド大手カーライル・グループCG.Oが6日発表した第2・四半期決算は、手数料収入と運用資産の拡大が寄与し、前年同期比25.6%の増益となった。
分配可能利益(株主に還元可能な利益)は4億3100万ドル(1株当たり0.91ドル)。前年同期は3億4320万ドル(同0.78ドル)だった。
同社はプライベート市場や国際事業など成長分野へのシフトを進めている。
第2・四半期の手数料関連利益は18.4%増の3億2330万ドル。ファンド運用手数料は16%増。ポートフォリオ企業や他の顧客の資本市場取引を手がけることで発生する「取引・ポートフォリオ助言手数料」は66%の大幅増となった。
運用資産は7%増の4650億ドル。セカンダリーPE(プライベートエクイティ)ファンドに特化した子会社アルプインベストの成長が寄与した。
セカンダリー市場は、高金利や米国の関税政策、地政学的リスクで取引が難しい中でも、年金基金やPEが保有株を売却する場となっている。
ハービー・シュワルツ最高経営責任者(CEO)は、市場の活動が加速しているとの認識を示した。
新規調達資金は134億ドル、投資実行額は146億ドル。期末時点の投資余力は890億ドルだった。