Prakhar Srivastava
[ 8月1日 ロイター] - デリバティブ取引所のCboeグローバル・マーケッツCBOE.Zは金曜日、第2四半期の利益がウォール街の予想を上回った。迫り来る経済の不確実性が市場の混乱を煽り、オプション取引を押し上げたため、同社の株価は3%以上上昇した。
中東における地政学的緊張の再燃と予測不可能な関税政策に煽られたボラティリティの急上昇は、投資家やポートフォリオ・マネジャーがポジションのヘッジを急いだため、取引量を増加させ、業界にとって活発な活動を示す期間となった。
Cboeは、CMEグループCME.O、ナスダックNDAQ.O、インターコンチネンタル取引所ICE.Nなどの米国取引所にとって好調な四半期を締めくくった。
指数オプションの1日平均出来高は、前年同期の400万枚に対し、6月30日に終了した四半期は470万枚に達した。
Cboeのクレイグ・ドノヒュー最高経営責任者(CEO)は、決算発表後の電話会見で、金融政策や通商政策に関する不透明な状況が続いていることから、リスクを動的に管理するためのオプションの利用が進むと予想されると述べた。
同社のオプション取引事業の収益は19%増の3億6,480万 ドルと過去最高を記録し、欧州・アジア太平洋地域の収益は30%増の7,000万 ドルだった。
「4月は機関投資家の取引が好調だった一方、0DTEの取引高に占める個人投資家の割合は減少した。
「個人投資家は、4月のようにボラティリティが予想外に跳ね上 がると、手を引く傾向がある。
LSEGがまとめたデータによると、Cboeの調整後純利益はアナリスト予想 の1株当たり2.42ドルに対し、2.46ドルだった。
純収入は14%増の5億8730万ドルと過去最高を記録し、これも予想の5億7620万ドルを上回った。
オッペンハイマーのアナリストはメモの中で、「マクロの不確実性に支えられた注目すべき四半期であった」と述べた。
CBOEは、オーガニック純収入の年間成長率を、前回予想の1桁台半ばから後半から、1桁台後半になると予想している。
CBOEは先週、財務の持続可能性に課題があるとして、日本株事業((link))を縮小する計画を発表した。