Terje Solsvik Nora Buli
[オスロ 31日 ロイター] - 対話型生成AI(人工知能)「チャットGPT」を手がける米オープンAIは、ノルウェーの開発企業Nスケール・グローバル・ホールディングや投資会社アーカーAKER.OL と協業し、ノルウェーに約10億ドルを投じてデータセンターを設置すると発表した。
AIインフラ合弁事業「スターゲート」に基づいて欧州でデータセンターを設置する最初の事例となり、「スターゲート・ノルウェー」と名付けた。当初は米半導体大手エヌビディア NVDA.Oのプロセッサーを10万基導入し、AI需要の急増に伴って10倍に拡大することを見込んでいると説明した。
データセンターは、ノルウェー北部ナルビクの近郊に建設する。約20メガワットの電力を消費し、現地の水力発電を使った再生可能エネルギーで全ての電力を賄うことができる。Nスケールとアーカーはスターゲート・ノルウェーに折半出資し、初期段階で約10億ドルを投資する。
オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は動画メッセージで「このようなインフラは本当に重要で、ノルウェーと欧州の開発企業、研究者、科学者、スタートアップ企業の多大な可能性を解き放つことになる」と訴えた。
発表を受けてアーカーの株価は一時、前日より11%上昇して729ノルウェークローネと約2年ぶりの高値を付けた。その後は上げ幅を縮め、1337GMT時点では717ノルウェークローネで取引された。