[ 7月29日 ロイター] - 石油・ガス機器サプライヤーのベーカー・ヒューズBKR.Oは、チャート・インダストリーズGTLS.Nを買収するための136億ドルの現金取引に近づいており、ライバルのフローサーブを抑えている。
ベーカー・ヒューズは、産業・エネルギー技術ポートフォリオを活用して成長を促進し、天然ガスやLNG分野でのプレゼンスを拡大しようとしている。
ロレンツォ・シモネリ最高経営責任者(CEO)は、ベーカーヒューズを世界のエネルギー転換に適応させるため、 (link)、よりクリーンなエネルギー・ソリューションに投資する一方で、非中核資産を売却し、形を変えてきた。
潜在的な取引は、6月にチャートがフローコントロールシステムメーカーのフローサーブと190億ドルの全株式合併を行うことで合意した (link)。
この合意は現在解消されているとFT紙は報じている。
(link) 2023年には2500億ドル相当の取引が行われたが、昨年末から減速している。
ベーカー・ヒューズ社はコメントを拒否し、チャート・インダストリーズ社とフローサーブ社はロイターのコメント要請に応じなかった。
月曜の終値が171.65ドルだったチャート社の株価は、市場取引終了後に17%以上上昇し、202ドルとなった。
LSEGのデータによると、チャートはガスや液体の分子ハンドリング用のバルブや測定技術などの産業機器を製造しており、月曜日の終値時点での時価総額は77億1000万ドルだった。
ベーカー・ヒューズとの取引により、チャートの株式価値は1株当たり210ドルとなり、市場価値に対して22%のプレミアムとなるため、約100億ドルの株式価値を持つことになる、とFT紙は報じている。
ベーカー・ヒューズがチャートに対してより高値の入札を決めたことで、チャートの取締役会は フローサーブとの取引を再考せざるを得なくなった、とFT紙は伝えている。