Hakan Ersen
[フランクフルト 10日 ロイター] - ドイツのスタートアップ企業Polariseは、30メガワット(MW)規模の新たな人工知能(AI)向けデータセンターを建設する計画を明らかにした。欧州諸国が重要技術インフラの支配権強化を急ぐ中、ドイツ国内企業が運営する計算能力を倍増させることになる。
同社がロイターに語ったところによると、バイエルン州アンベルクに建設されるこの施設は2027年中盤に稼働予定で、最終的には120MWまで拡張される可能性がある。
ドイツの業界団体ビットコムの統計によれば、昨年末時点でのドイツ国内のAIデータセンターの総容量は530MWに達しているが、多くは非ドイツ系プロバイダーによって運営されている。
関税から武力紛争に至る世界的な緊張に加え、オンライン・コンテンツを巡る規制の相違が鮮明になる中、欧州諸国はデータやAIに必要なインフラに対する「主権的コントロール」の強化を求めている。
ドイツ最大級の1つとなる今回のデータセンター計画は、これまで報じられていなかった。通常、グーグルGOOGL.OやアマゾンAMZN.OのAWSといった巨大IT企業は、100MW以上の規模でデータセンターを運営している。
ドイツ国内外で13のデータセンターを運営するPolariseは、具体的な投資規模についての詳細は明らかにしなかった。
マルク・ガジボダ・マーケティングディレクターは「最終的な投資額は、顧客が自社サーバーを設置するか、計算能力をレンタルするかによって大きく左右される」と述べ、公的助成金は受けていないとした。