[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、イラン紛争拡大に伴う米ガソリン価格上昇については懸念しておらず、イランでの軍事作戦が最優先事項だと語った。ロイターの独占インタビューに応じた。
ガソリン価格高騰に関する質問に対し「全く心配していない」とし、現在のイランを巡る「状況が解消すれば価格は急速に下がるだろうし、上がるなら上がるだろう」と応じた。同時に、イランでの作戦が「ガソリン価格が多少上昇することよりも、はるかに重要な問題だ」と述べた。
一方、ホワイトハウスのレビット報道官は5日、ワイルズ大統領首席補佐官とライト・エネルギー長官がガソリン価格上昇への対応策を探るため石油会社トップと協議したと明らかにした。
また別のホワイトハウス当局者は、政権のエネルギー・安全保障担当者らがガソリン価格抑制策の立案に奔走していると述べた。ワイルズ氏はホワイトハウスの会議で、価格上昇に対応しなければ、11月の中間選挙で共和党に「壊滅的」な結果をもたらすと警告したという。
トランプ氏はインタビューで、戦略石油備蓄の取り崩しは検討していないと述べた。また、イラン海軍が「海の底」に沈められているため、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡は航行可能な状態を維持すると自信を示した。
米・イスラエルによる対イラン軍事作戦開始以降、世界の原油価格は約16%上昇。全米自動車協会(AAA)によると、米国内のガソリン小売価格は1ガロン=3.25ドルと、前年の水準を0.15ドル上回る。
トランプ氏は「コストはそれほど上昇していない」という見方を示した。
ルビオ国務長官は今週、エネルギー価格の上昇を抑制する一連の措置を打ち出すと表明したが、これまでに発表された計画は石油タンカー向けの政治リスク保険と米海軍によるホルムズ海峡での護衛に限られている。
内部協議に詳しい関係者によると、当局者らは連邦ガソリン税の一時免除や、エタノール混合比率の引き上げを可能にする夏季のガソリン環境規制緩和なども検討している。