[ 7日 ロイター] - 7日の株式市場では、ハイテク株が世界的に急伸。半導体大手がトランプ米大統領が警告する100%の関税を回避できる見通しとなったことで、安心感が広がった。
トランプ大統領は6日、米国に輸入される半導体に約100%の関税を課すと表明。ただ、輸入される全ての半導体に適用されるとしつつも、米国内での生産を約束した企業には適用されないとした。
米株式市場午前の取引で、アップルAAPL.Oは2%超上昇。トランプ大統領は6日、アップルが米国内の生産拡大に向け1000億ドルを追加投資すると発表。iPhoneへの関税回避につながる可能性がある。
半導体製造装置大手アプライド・マテリアルズAMAT.O、半導体大手のテキサス・インスツルメンツTXN.OやブロードコムAVGO.O、半導体受託生産大手のグローバルファウンドリーズGFS.Oは軒並み1.3─5.5%上昇した。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD.Oも3.1%高、エヌビディアNVDA.Oも1.4%高。
一方、インテルINTC.Oは1.4%安。トランプ大統領がインテルのタン最高経営責任者(CEO)の辞任を求めたことが嫌気された。
欧州市場では、オランダの半導体製造装置のASMLASML.ASとASMインターナショナルASMI.ASがともに3%超高、BEセミコンダクターBESI.ASが4.7%高、独インフィニオンIFXGn.DEが0.9%高。
アジア市場でも、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)2330.TWが約5%上昇し、最高値を付けたほか、サムスン電子005930.KSは2.5%、SKハイニックス000660.KSは1.4%それぞれ上昇した。