[ 7月14日 ロイター] - ジンマー・バイオメットZBH.Nは、ロボット工学企業のモノグラム・テクノロジーズMGRM.Oを約1億7700万ドルで買収し、同社の拡大するロボット工学ポートフォリオにモノグラムの半自律型および完全自律型の手術製品を追加すると、両社が月曜日に発表した。
モノグラムの株価はプレ・マーケット取引で2倍以上の6.70ドルになった。 重要な理由
同業大手のメドトロニックMDT.Nやジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ.Nを含む医療機器メーカーは、ロボット手術製品の強化を模索している。
データ分析会社GlobalDataによると、ロボット手術装置の世界市場は、この10年末までに160億ドル近くになると予想されている。
インディアナ州ワルシャワに本社を置くジマー社は、今回の買収によりロボット工学のプラットフォームを拡大し、2025年3月に米国食品医薬品局(FDA)から承認されたモノグラム社の半自律型人工膝関節置換術技術を利用できるようになる。ジマー社は、モノグラム社の技術を統合し、2027年までに完全自律型手術ロボットを発売し、人工膝関節置換術以外のアプリケーションも追加する予定である。
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モノグラム社の株主は、1株当たり4.04ドルの現金を受け取る。また、2030年までに特定のマイルストーンが達成されることを条件として、1株当たり最大12.37ドルの偶発的価値の権利も含まれる。
ジンマー・バイオメットは、この買収資金を現金と借入金で調達する予定である。
今後の展開
買収は今年後半に完了する予定。ジンマーは、この買収が2027年までは調整後1株当たり利益に対して中立であり、2028年以降は利益増になると見込んでいる。