【米国株プレマーケット】米国株先物は全面高、セレスティカが15%超急騰、金は4,000ドル前後で推移、ビットコインは80,000ドル割れ
米株主要先物は時間外取引で全面的に上昇し、原油や金も底堅く推移する一方、ビットコインは下落した。個別では、好決算のセレスティカが急騰し、HSBCは予想を下回り下落した。今週はFOMCの政策金利発表や大手ハイテク企業の決算が最大の焦点であり、AI投資のリターンや金融政策の行方が市場の動向を左右する。また、メタの大規模資金調達やアンソロピックのIPO申請も注目材料となっている。

TradingKey - 米東部時間10月27日、市場開始前の時間外取引で米国株主要3指数に連動する先物は全面的に上昇した。本稿執筆時点で、ダウ先物は0.21%小幅高、S&P 500先物は0.23%高、ナスダック100先物は約0.34%高となっている。

[情報元:Investing]
個別銘柄では、テスラ(TSLA)がバークレイズによる投資判断引き上げを受けて前営業日に5%超上昇したのに続き、時間外取引で1%近く上昇した。メタ・プラットフォームズ(META)はAI事業拡大の支援に向けた株式資金調達の予定額を975億ドルに引き上げたものの、株価は時間外取引でほぼ横ばいとなった。
一方、エヌビディア(NVDA)、インテル(INTC)、マーベル・テクノロジー(MRVL)などの半導体株は、時間外取引で概ね上昇した。
コモディティ市場では、前営業日に下落した国際原油価格が小幅に反発した。本稿執筆時点で、ブレント原油(UKOIL)は1バレル=109.96ドルで取引され、WTI原油(USOIL)は1バレル=100.71ドルとなった。中東情勢の緊張とエネルギー供給リスクが引き続き原油価格の動きに影響を与えた。
金(XAUUSD)は一時4,000ドルを割り込んだ後、現在は1オンス=4,009ドルで取引されている。一方、ビットコインは80,000ドルを下回り、79,854.7ドルで取引されている。投資家は金融政策の方向性とAI投資のリターンを見極めるため、FRBの金利決定や大手IT企業の決算発表に注目している。
市場の動意株
セレスティカ(CLS)は、第3四半期決算が市場予想を上回り、時間外取引で15%超上昇した。
セレスティカは時間外取引で約15.8%急騰した。同社が発表した2026年第3四半期の売上高は前年同期比83%増の58億3,000万ドルとなり、非GAAPの調整後1株当たり利益(EPS)は前年同期の1.58ドルに対し3.30ドルとなった。売上高、調整後EPSともに従来の業績予想の上限を上回った。さらに、同社は2026年通期の売上高予想を210億ドルに引き上げたほか、2027年の売上高目標として初めて400億ドルを提示した。
セレスティカは、データセンターおよび先端技術分野向けにハードウェアプラットフォーム、製造、サプライチェーンサービスを提供している。AIデータセンターの拡張が続くなか、同社の業績は関連インフラへの需要拡大を反映している。しかし、今後は注文の履行状況、利益率の動向、そして2027年の財務目標の達成状況に引き続き注視する必要がある。
HSBCホールディングス(HSBC)は時間外取引で6%超下落した。
HSBCの株価は、第3四半期決算の発表を受けて時間外取引で約6.75%下落した。当四半期の売上高は186億2,000万ドルとなり、市場予想の191億6,000万ドルを下回った。1株当たり利益は0.42ドルと、アナリストのコンセンサス予想である2.21ドルも大幅に下回った。税引前利益は前年同期比32%増の96億ドルとなったものの、市場予想にはわずかに届かなかった。
今回の決算は、HSBCの全体的な収益は成長を続けているものの、発表された業績数値が市場予想に届かなかったことを示している。今後、投資家は利益成長が持続可能かどうかを判断するため、ウェルスマネジメント事業の業績、純利息収入、信用減損、および通期の業績予想を注視することになる。
マーケットニュース
今週FRBが会合を開催、金利の先行きが最大の焦点に
米連邦準備制度理事会(FRB)は米東部時間10月27日から28日にかけて金融政策決定会合(FOMC)を開催し、28日に政策金利を発表する。市場では金利据え置きが広く予想されており、投資家は政策声明やその後の利下げに関するシグナルを注視している。
今週は大手ハイテク企業の決算発表も相次ぐ。FRBがタカ派的なシグナルを発した場合、高バリュエーションのハイテク株への売り圧力が強まる可能性がある。一方、政策決定が予想通りとなれば、市場の関心は企業決算やAI投資に対するリターンへ移行する可能性がある。
アンソロピックがIPOを申請、ティッカーシンボル「ANT」で上場へ
アンソロピックは10月26日、米証券取引委員会(SEC)にS-1登録説明書を提出し、ティッカーシンボル「ANT」でナスダック・グローバル・セレクト・マーケットへ上場する計画を明らかにした。同社は売り出し株数や想定価格帯を現時点では開示していない。
今回の申請により、アンソロピックの売上成長、計算リソース支出、財務業績は公開市場でより厳しく精査されることになる。投資家は今後、市場がAIモデル企業に対してどこまで高い評価額を認めるかを推し量るため、IPO時のバリュエーション、調達規模、売上高伸び率、営業損失に注目する必要がある。
メタ、AIインフラ拡充に向け975億ドルの資金調達を計画—エヌビディアが30億ドルを出資へ
メタは株式による資金調達計画を最大975億ドルに引き上げた。これには375億ドルの公募増資と、最大600億ドルのアット・ザ・マーケット(ATM)株式売り出しプログラムが含まれる。公募増資のうち普通株式の公募規模は、1株当たり625ドルの売り出し価格で225億ドルから250億ドルに増額されたほか、125億ドルの強制転換優先株預託証券も含まれる。
エヌビディア(NVDA)は30億ドルを出資してメタ株を引き受ける計画だ。AMDとブロードコムも参加に関心を示しており、3社を合わせた引き受け意向額は最大50億ドルに達する。
この資金調達はAIインフラの拡張資金となるが、新株発行により既存株主の株式価値が希薄化する可能性もある。今後は、AI事業の売上成長、フリーキャッシュフロー、設備投資に対するリターンに注目が集まる。
AI投資のリターンが精査される中、マイクロソフト、アルファベット、アマゾンが決算発表へ
マイクロソフト(MSFT)とアルファベット(GOOGL)は10月28日の取引終了後に四半期決算を発表する予定であり、アマゾン(AMZN)は10月29日に決算発表を予定している。
投資家は、Microsoft Azure、Google Cloud、Amazon AWSの売上高伸び率のほか、AI関連の設備投資、クラウドサービス需要、収益性に注目する。データセンター投資の拡大が続くなか、市場はAI需要が段階的に売上高やキャッシュフローへと結実することを求めている。
これら3社の決算業績および経営陣の見通し(ガイダンス)は、エヌビディア、ブロードコム、マイクロン(MU)といったAIサプライチェーン企業に対する市場の期待にも影響を与える可能性がある。
主要イベントプレビュー
米国東部時間 | イベント |
10月27日 午前8:30 | 米9月耐久財受注 |
10月27日 午前10:00 | 米10月消費者信頼感指数 |
10月27日 午前10:00 | 米9月新築住宅販売件数 |
10月27日 取引開始前 | |
10月27日 取引終了後 | ビザ(V)、ロビンフッド(HOOD)、シーゲイト・テクノロジー(STX)、NXPセミコンダクターズ(NXPI)などが決算を発表 |
10月27日 終日 | 米連邦準備理事会(FRB)が2日間の金融政策決定会合を開催、市場は政策シグナルに注目 |
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