IonQが12%超急騰、量子コンピューティング関連株が時間外取引で上昇
9月23日の米株式市場の時間外取引で、IonQの量子誤り訂正技術に関する最新の進展を背景に、量子コンピューティング関連銘柄が全面高となった。IonQは商用CPU上で動作するリアルタイム量子誤り訂正デコーダーの開発成功を発表し、シミュレーションテストにおいて追加の実行時間オーバーヘッドを0.02%に抑えることに成功した。同社はこの成果が耐障害性量子コンピュータの大規模化に寄与するとしている。市場では実用化に向けた技術的課題の克服に対する期待が高まっており、IonQが12%超上昇したほか、関連銘柄も一斉に買われた。

TradingKey - 9月23日の米株式市場の時間外取引で、米国の量子コンピューティング関連銘柄が全面高となり、IonQ(IONQ)が12%超上昇、インフレクション(INFQ)が6%超上昇、リゲッティ・コンピューティング(RGTI)とディーウェーブ・クオンタム(QBTS)がいずれも5%超上昇、ザナドゥ・クオンタム・テクノロジーズ(XNDU)が4%超上昇、クオンタム・コンピューティング(QUBT)が3%超上昇した。

出所:TradingView
市場の関心は、量子誤り訂正技術におけるIonQの最新の進展に集まっている。
IonQは、同社の研究チームがエンドツーエンドのリアルタイム量子誤り訂正デコーダーを開発し、単一の商用CPU上に実装して動作テストに成功したと発表した。同社は、この成果が耐障害性量子コンピューティングにおけるリアルタイム誤り訂正の問題解決に貢献し、将来的な量子コンピューティングシステムの大規模化に向けた新たな技術的アプローチを提供するものと考えている。
量子誤り訂正は、量子コンピューティングの実用化に向けた主要な技術的課題の一つである。量子ビットはノイズや環境干渉の影響を受けやすいため、システムは稼働中にエラーを絶えず特定して訂正しなければならない。誤り訂正プロセス自体が多大な計算リソースを必要とする場合、量子コンピューティングの性能上の優位性を相殺してしまう可能性がある。そのため、精度を維持しながらリアルタイムのデコードコストを削減することは、業界における長年の主要な研究テーマとなってきた。
IonQが公表した成果によると、このデコーダーは標準的な商用CPU上でリアルタイム処理を実行できる。同社の研究チームは、最大408個の論理量子ビットに拡張されたシミュレーション上のベンチマーク回路を使用し、3,150万回以上の量子演算を含むテストを実施した。典型的な動作ノイズ条件下において、誤り訂正デコードによる追加の実行時間オーバーヘッドはわずか0.02%にとどまった。
IonQの量子研究部門責任者であるニコラス・デルフォス氏は、数百個の論理量子ビットと数百万回の論理演算にわたるリアルタイムデコードの実現は、量子コンピューティングの開発における重要な節目(マイルストーン)であると述べた。同氏は、単一CPU上でデコーダーを稼働できることで、将来的な商用規模の耐障害性量子コンピューティングに向け、より実現可能性の高い実装への道筋が得られると考えている。
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