4月のCPIは2023年5月以来の高値を更新。エネルギー価格の上昇が予想を上回るインフレの反発を牽引;年内のFRB利下げの望みはないのか?
4月の米国CPIは前年同月比3.8%上昇し、市場予想および前月を上回り、2023年5月以来最大の伸びを記録した。コアCPIも前年同月比2.8%上昇し、インフレ再燃が示唆された。エネルギー価格が17.9%上昇し、特にガソリン・燃料油価格の高騰が全体を押し上げた。紛争による商品価格への波及懸念、購買力低下、消費支出抑制の可能性が指摘されている。このインフレデータは、FRBの利下げ時期をさらに遅らせる要因となり、年内の利下げ確率は低下した。

TradingKey — 米労働省が12日(火、米東部時間)に発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.8%上昇し、市場予想の3.7%や前月の3.3%を上回った。これは2023年5月以来の高い伸び率となる。コアCPIも前年同月比2.8%上昇と、予想(2.7%)や前回(2.6%)を上回り、インフレの予期せぬ反発を反映した。
4月のCPI統計の発表を受け、指標となる米10年債利回りは上昇基調を維持しており、現在は4.431%で推移している。
エネルギー関連では、4月のエネルギー価格指数が前年同月比17.9%上昇と、3月の12.5%から大幅に加速し、インフレ上昇全体の4割以上を占めた。内訳をみると、ガソリンが前年同月比28.4%上昇、燃料油が54.3%上昇したほか、食品や住居費も上昇した。
分析によると、今月のCPIは戦争によるガソリン価格上昇の影響を鮮明に映し出している。継続する米国・イラン情勢を背景に、こうした影響は今後さらに多くの品目へ波及する見通しだ。また、物価上昇が賃金の伸びを上回っているため、全体の購買力は低下している。原油価格の上昇が続けば、消費者は徐々に支出を切り詰める可能性がある。
金融政策の面では、予想を上回るインフレデータにより、短期的には米連邦準備理事会(FRB)が利下げに踏み切る余地がさらに狭まることになる。先に発表された市場予想を上回る非農業部門雇用者数と合わせ、年内のFRBによる利下げの可能性は大幅に低下した。
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