米メモリ株、プレマーケットで大幅反発:サンディスク12%上昇、マイクロン9%超高もAI売りの暗雲は晴れず
前営業日の急落を受けた11月6日の米時間外取引で、ストレージ関連銘柄は自律反発により一斉に反発した。AIインフラ支出の持続可能性やデータセンター建設を巡る規制強化の懸念から直近は大幅安となっていたが、大容量ストレージへの長期的需要は依然として旺盛である。今後の市場動向は、寄付後の出来高と上昇幅の維持、および安値更新回避が持続性の判断基準となる。

TradingKey - 前営業日の大幅安を受け、11月6日の米時間外取引(プレマーケット)ではストレージ関連銘柄が一斉に反発した。サンディスク(SNDK)が12%近く上昇したほか、マイクロン・テクノロジー(MU)が9%超上昇、ウエスタンデジタル(WDC)とシリコン・モーション(SIMO)はいずれも8%超急騰し、シーゲイト・テクノロジー(STX)が7%超上昇、SKハイニックス(SKHY)も6%近く反発した。AIハードウェアのサプライチェーンに資金が戻り、半導体、半導体製造装置、光通信関連銘柄もそろって買われた。

出所:TradingView
今回の反発は、連日の急落を受けた自律反発(テクニカルリバウンド)の側面が大きい。前営業日には、AIインフラ支出の持続可能性やデータセンター建設に対する規制強化、企業が投資に見合うリターンを達成できるかといった懸念が一斉に噴き出し、フィラデルフィア半導体株指数は約12.25%急落した。同日の取引でサンディスクは22.26%急落し、マイクロン・テクノロジーとウエスタンデジタルはともに17%超下落、シーゲイト・テクノロジーも約16%下落し、これらの銘柄は短期的には極めて売られすぎの水準に達していた。それまでの下げ幅と比較すると、時間外取引での反発は下落分の一部を埋め戻したにすぎず、相場のトレンドが転換したと確認するには依然として不十分である。
米中間選挙での民主党の躍進を受け、市場ではデータセンター建設を巡る潜在的な政策調整の影響を見極める動きが出始めた。投資家の間では、電気料金の上昇、用地取得の認可、水使用量、エネルギー消費といった問題により、一部の州で大規模データセンター計画が制限または遅延するのではないかとの懸念が広がっている。メモリーチップ、企業向けソリッドステートドライブ、大容量ハードディスクはAIデータセンターの不可欠な部材であるため、建設ペースの鈍化は川上ベンダーの出荷の伸びや製品価格、業績予想に影響を及ぼす可能性がある。
しかし、業界のファンダメンタルズの観点から見れば、AIの学習や推論によって牽引される大容量ストレージへの長期的な需要は、短期的な政策変更によって失われたわけではない。ストレージ各社がこれまでに発表した決算や受注動向を見ても、クラウドコンピューティング各社は企業向けソリッドステートドライブ、サーバー用メモリー、高性能ストレージ製品に対する旺盛な調達意欲を維持していることが示されている。
取引面から見れば、寄り付き後の出来高と上昇幅を維持できるかどうかが、今回の反発の持続性を左右することになる。サンディスクやマイクロンなどの銘柄が出来高を伴って時間外の上げ幅の大半を維持し、今後数営業日にわたって安値更新を回避できれば、パニック売りが一時的に和らいだ可能性を示唆する。逆に、寄り付き後に失速したり、前営業日の安値を割り込んだりした場合は、今回の反発が主としてショートカバー(買い戻し)主導であり、AI設備投資や規制リスク、ストレージサイクルに対する市場の懸念が依然として解消されていないことを意味する。
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